大学職員はやめとけ!は本当?大学職員の仕事が辛い理由
大学職員はやめとけ!ってどうして?

大学職員はやめとけ、と聞いたことがある方は多いと思います。実際、大学職員を辞めて転職する方も少なくありませんが、その理由は様々。向き・不向きがあります。大学職員を辞めた人に多い理由を知り、自分が大学職員に向いているかを考えてから就職や転職を目指すことが大切だといえます。
「大学職員はやめとけ」で調べると、実に両極端のブログを見ることができます。
大学職員はやめとけ、というタイトルを書きつつ実はおすすめの職種です、大学職員の求人が見つかる転職エージェントはこちら。
といった内容の記事。
大学職員はスキルが身に付かず使えない人材になる可能性があり、市場は縮小するからリスクの高い職種、という記事。
ある意味、どちらも真実だと思います。
大学職員を辞めて転職する人もいます。
大学職員に高い競争倍率を突破して転職して、短期離職する人もいます。
新卒で大学職員として就職して定年まで勤める人もいますし、中途で大学職員になって長く働く方もいます。
重要なのは、大学職員としての適性があるかどうか。
辞めずに働いていけるかどうか、といったことです。
大学職員はやめとけ、と言われる理由を解説し、向いている人・向いていない人をご紹介します。
どんな職種に就くにしても、自分に合っていない仕事を選ぶと辛いです。
メンタルをやられる可能性もあります。
大学職員を目指している方は、ぜひ一読してみてください。
Contents
大学職員はやめとけ!は本当?
大学職員の仕事は、向いている人もいれば向いていない人もいます。
そして、大学職員が向いていない人にとっては、仕事を続けていくのが耐え難く、短期離職する方もいるようです。
30代、40代と節目の年齢でこれからどんな働き方をしていくべきか、大学職員として働き続けてどういった未来が待っているのか、などを考えて転職する方もいます。
そうした体験をしている方からすれば、大学職員は本当にやめとけ、という立場になることが多いといえます。
重要なのは繰り返しになりますが、大学職員の仕事が自分に向いているかどうか、しっかりと見極めてから就職や転職を目指すべきだということです。
実際のところ、大学職員の仕事は人気があります。
大変な転職活動を勝ち抜けて大学職員の仕事に就いたとしても、短期で辞めることになれば時間がもったいないことになってしまいます。
大学職員として働いたとしても、民間企業で評価されるような特筆すべきスキルなどを身に付けるのは難しいといえるからです。
大学職員はやめとけ!と言われる理由
大学職員はやめとけ、と言われる理由を分析していくと、
民間企業とは違う仕事環境
が大きな理由として見えてきます。
仕事の進め方も時間軸が長く、承認が必要な人物登場も多く、スピード感のない職場。
年功序列であることが納得できない方にも辛い職場になりそうです。
仕事のできない年上職員の方が自分よりも高い年収を得ている、無駄に思える残業をしているとしたら・・・
年功序列に関連したことになりますが、仕事を一生懸命頑張って何らかの成果を挙げたとしても、それが評価されて昇給するといったことはありません。
仕事にコミットして成果を挙げて正当な評価を得たい方には、かなりストレスフルな職場になってしまうでしょう。
また、大学職員になると、潰しが効かないといったこともあります。
大学職員の仕事は基本的にはそこまでスキルを必要とするものはなく、
「誰にでもできる仕事」
が多いといえます。
そのため何年勤めていても、これといったスキルが身に付きません。
そのため、大学職員から他業界に転職するのが非常に難しくなってしまいます。
長く大学職員の仕事をしているほど、それまでに民間企業で身に付けたスキルが錆びついていく、といっても良いかもしれません。
また人間関係の難しさもあります。
大学教員は特に付き合いが難しい人がいることも事実。
研究を優先してきたあまり、一般常識に欠ける人もいます。
大学という空間で長く働いていると、一般的な感覚から遠くなってしまうのかもしれません。
学生も様々な人がいます。
人間関係に悩みやすい方も、大学職員の仕事は大きなストレスを抱えてしまう可能性があります。
大学職員の退職理由で多いもの
大学職員を辞めた人の退職理由で多いものを調べてみました。
仕事内容が単純でつまらない、スキルが上がらない
大学職員の仕事ですが、基本的には、
・教員や学生の対応
・書類作成
・パソコンを使ったデータ入力
などが主で、いってしまえば慣れれば誰にでもできる仕事です。
単純作業が多く、面白くないと感じてしまう。
スキルが上がらないために、他で通用しない人材になってしまうのではないか・・・といった焦燥感から退職する。
そうした方もいます。
この先10年、20年とこの仕事を続けていくのか・・・と考えた時、どう考える自分がいるかが重要な分岐点といえそうです。
人間関係が辛い
大学職員の仕事は学生のサポートも多いですが、部署によっては教授とのやり取りが多くなります。
教授も実に様々な人がいます。
研究優先できた教授も多いため、癖が強い人も多いのです。
一般常識が無いと感じる教授も多いです。
正直、面倒というか事務スタッフ他、フォローが無ければ大変なことになりそうな教授もいたりします。
一般企業で働く場合には社風がありますし、3回ほどの面接で一緒に働きたいと思えない人は落とされます。
しかし大学職員の場合にはそうはいかないようです
長く大学という組織で働くうちに変容する人もいるようですし、生徒や教授などは様々な人種がいるといっても過言ではありません。
自分と違うタイプの人たちのやり取りに疲れてしまい、大学職員を辞めたいと感じる人もいます。
上司と合わないと、より退職したいという気持ちが強くなるようです。
残業が多い
大学職員は残業が少ないイメージを持つ方も多いと思います。
しかし、配属される部署にもよりますが残業が多くなる傾向があります。
部署によっては膨大な事務作業があるためです。
人数が少ない中で対応せざるを得ない職場もあり、そうなると慢性的に残業が多く深夜まで残業するケースも出てきます。
少子化に伴い、人気の落ちている大学は職員の数を減らして経営難に対応する動きもあります。
残業をしない非常勤スタッフが多めの職場の場合には、正社員である大学職員に負担が集中することになり、残業が増える傾向があります。
大学職員を目指すのであれば、経営がこれから先も安定しそうな大学を選ぶなどが重要かもしれません。
意外と休日が少ない
少子化に伴って学生を集めるためにオープンキャンパスなどのイベント開催に力を入れている大学もあるでしょう。
特に地方は生徒数が減少傾向にあり、学生集めが死活問題となっています。
オープンキャンパスは土日開催が多く、そのために休日出勤することも増えるでしょう。
代休を取りたくても事務作業もあり、休めない、といったことになると年間休日が意外と少なくて辛い、リフレッシュできないということになってしまいます。
給料は変わらないのに休みが減った、と感じてそれが不満になる可能性があります。
入試、学生の卒業、入学と大きなイベントが続く1月~4月頃は大学職員も非常に忙しい時期となります。
大学職員を辞めてよかった、という口コミ
20代の私。大学職員は安定した仕事だと思ってた。だけど、実際は残業月100時間超えあり。年功序列の給与体系。希望無視の人事異動。上司はポンコツ。31歳で再び民間企業に転職するって決めた。大学職員が今でも仕事のコア、育ててもらったことに感謝している。だけど、あの時辞めた選択も正しかった。
— 藤根理香|オンライン事務代行 (@hiraku_fujine) March 26, 2022
@info_history1 大学職員を辞めた主な理由。ものの資料によれば、?仕事にやりがいがない?毎日同じ仕事の繰り返し?仕事が自分の成長につながらない?閉鎖的な環境?大学教員の存在~私は単調な仕事に耐えられず辞めました。そうですよね。
— Dri-Kra (@KraDri) November 30, 2021
とはいえ大学職員に転職するメリットもあります
大学職員を辞める人に多く見られる退職理由をご紹介しましたが、大学職員として働くことにメリットを感じて長く働く方もいます。
大学職員として働くメリットを次にご紹介したいと思います。
勤続年数に応じて年収が上がっていく(平均年収が高い)
大学職員の昇給の仕組みですが、勤続年数に応じて年収が上がっていきます。
大学組織は年功序列ですから、長く勤務すればするほど比例して高年収となっていきます。
だから長く大学職員として勤めている人は、そのまま定年まで働こうと考えていることが多いです。
(他で通用するスキルが無いので辞められない、といった方もいるかもしれませんが)
大学職員の仕事自体は単調なものが多いため、その単調さが辛くないのであれば長く勤めて安定した生活を送ることができるでしょう。
大学は福利厚生が充実している
大学職員として働く場合、福利厚生が充実している大学が多いことも魅力でしょう。
年功序列で長く働く前提であれば、昇給が期待できますから生活設計もしやすいでしょう。
賞与(ボーナス)はもちろん、各種手当、社会保険など民間企業と比較しても手厚いと感じるところではないでしょうか。
異動が少なく、安定して働ける
大学職員の特徴として、異動が少なく安定して働けることが挙げられます。
大学内での配属先が限られていますし、業務内容もそこまで劇的に変わることも少ないでしょう。
年収に関しても企業と比べて平均的に高めですし、勤続年数に応じて高い給与を得られます。
安定して働きやすいと感じる方は多いと思います。
ただし、先にもありましたがそうした環境に逆に辛さを感じる方、ダメになっていく気がする方は大学職員を辞めて民間企業へ転職したり、起業を考えたりといったケースもあります。
離職率が低い
大学職員の離職率は勤める先の部署にもよりますが、全体的には低いです。
そのため在籍年数が長く、平均年齢が高めという大学も多いのです。
そのため、大学職員はやめとけ、という意見は大多数ではないといえます。
そういったことから、大学職員の仕事が合う人、合わない人がいるということが分かります。
激務となる部署に配属となるときついですが、ホワイトな職場であれば安定して働けるため、辞める気持ちが起きないのかもしれません。
競争意識を持たず働くことができる
大学職員の仕事は成果を挙げたら昇給・昇進につながる、といったことはありません。
民間企業であれば同期との出世の差を意識したり、昇給のために限られたポジションを競ったり、といったこともあるでしょうけれど、大学職員の場合にはそうした競争は無いといえます。
そうした競争意識を持つのが苦手な方、疲れるので嫌だという方にとっては、大学職員は気持ち的に働きやすいと言えるでしょう。
大学職員になるデメリット
大学職員として就職、転職することのデメリットをまとめてみたいと思います。
スキルが身に付かず将来性が見込めない
大学職員として働く場合、多くの職場での仕事は慣れれば誰にでもできる仕事であり、専門的なスキルなどが身に付くことは期待できません。
長く働けば働くほど、民間企業から転職してきた人は特にスキルが衰えるから大学職員はやめとけ、という意見があるのです。
大学職員として定年まで働き続ける、といった方であれば良いとは思いますが、自分の能力を試してみたい、スキルアップしていきたい意識が強い方にはとっては辛い環境になるかもしれません。
今は良いかもしれませんが、数年後に辞めたいとなった場合には、年齢が上がっていてスキルも身に付いておらず転職が難しい・・・といった状況になる可能性が高いです。
また少子化によって多くの大学では経営が厳しくなりつつあります。
今は学生を確保できている大学も、いずれは経営が厳しくなると考えられます。
あなたが今大学職員として転職して、定年まで安泰という保証はありません。
スキルが無い分、中高年で転職することにでもなれば、仕事が見つからない可能性も十分に考えられます。
配属先によっては激務、休みが少ない
大学職員はホワイトだ、ブラックだ、と両極端な情報があります。
これは配属先によって大きく異なる労働環境が理由だからです。
大学職員というと残業が少なく定時退社できる、休みも多い、といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし配属先によっては人的コストを抑えて少人数で多量の業務をこなしている場合もあり、残業時間が長く、休日出勤が多い場合も。
精神的に、体力的に厳しい働き方となり不調をきたし退職、といった方もいます。
人間関係が辛い
大学職員は様々な人と関わることになります。
人間関係が退職理由という方も多いのです。
大学職員は職場の上司、同僚、部下の他にも教授(癖が多い教授が多い)、保護者、学生、企業などとのかかわりがあります。
付き合いやすい人ばかりでは当然ありません。
非常に気を遣います。
特に学生はお客さんでもありますし、その親御さんはいわずもがなです。
教授については研究優先で出世している人も実際のところいます。
そうなると、一般常識が通用しないこともあり、無理難題を言ってきたり、こちらからの依頼をガン無視、締め切りのある依頼をいつも破る、といったこともあります。
非常にやりにくいのですが、そこを何とかするのも大学職員の仕事です。
思った以上に人間関係が辛い、精神的に辛い、と辞めたいと考える人もいるのです。
ある程度、鈍感に人間関係をやり過ごせる人だと働きやすいかもしれません。
大学職員が向いている人の特徴
大学職員として働くことが向いている人の特徴をご紹介します。
- ・安定した環境で長く働きたい
- ・競争が無い環境で働きたい
- ・長く働けば昇給していく環境で働きたい
- ・人間関係で苦手を感じることが無い、少ない
- ・単調な業務を繰り返すのが苦ではない
- ・学生の成長、教育に携わりたい
- ・自身のスキルアップはそこまでこだわっていない
大学職員に向いているのは、上記のようなことに当てはまる方です。
いくつか当てはまる方にとっては、大学職員の仕事は働きやすく長く勤務を続けられるのではないでしょうか。
長く働くと転職は難しくなるとはいえ、ずっと勤務することを前提に考えれば大学の外で通用するスキルが無くてもそこまで問題に感じることはないと思います。
もちろん途中で大学の経営状況が悪化せず、人員整理が無いといったことが前提となります。
大学職員に向いていない人の特徴
大学職員の仕事が向いていない人は、次のような人です。
- ・自分の能力で勝負したい
- ・仕事にバリバリ打ち込んで成果を挙げたい
- ・年功序列には嫌悪感がある
- ・自分で考えて行動したい
- ・スキルアップしていきたい
大学職員の仕事は単調と感じるものが多く、基本的には一年ごとにルーチンワークといえるでしょう。
この時期はこの仕事をやる、といったことがあるため、何年もこの仕事を続けるのか・・・と気が滅入る方が多いようです。
逆にいうと考えずに仕事に取り組めばいいので、与えられた仕事を淡々となすことが好きな方にとっては、働きやすいといえるでしょう。
自らの頭で積極的に考えて行動したい方には、向いていないといえます。
また大学職員の仕事は基本的には年功序列です。
仕事で成果を上げても昇進には影響しないため、次第にある程度やっとけばいいか、という思考になりがちです。
仕事を通して特別なスキルが身に付かないことも、転職を考える人が多い理由でもあります。
市場価値の低い人材になるのは嫌だ、ということです。
大学職員には市場価値はないからやめとけ?
大学職員はやめとけ、という意見の中に多く見られるのが、
「大学職員には市場価値はないから、やめとけ」
というものです。
実際、大学職員として働く中ではあまり専門知識が身に付かず、営業力も身に付かず、行動力もあまり身に付かず・・・基本的には言われたことをやる、こなす、といった業務姿勢となります。
定型業務、単調な仕事が多いためです。
また周囲に優秀な人材がいるか、というと難しいといえるでしょう。
自分のスキルを鍛え、能力を発揮して働きたい人は大学職員を辞めて違う業界・業種へと転職していくためです。
中には学生のために仕事をすることを天職と考えている優秀な人材もいるかもしれませんが、そう多くはないのではないでしょうか。
大学職員として残っているのは、年功序列の働き方が居心地良いと感じている方、あまり変化のない働き方を求めている方、といえるでしょう。
大学は斜陽産業であることは間違いありません。
AIの進化によって、大学職員の仕事も次第に減ってくるかもしれません。
そうしたとき、今と同じ年収が維持できるかも謎です。
大学職員として市場価値を高めるのが難しいのは確かです。
今あなたが何歳で、これからのキャリアをどう過ごしていくかによって市場価値に対しての考え方も変える必要があるかもしれません。
大学職員としてずっと働いてきた40代、50代は転職は難しいのは間違いないでしょう。
大学職員やそれ以外の仕事に転職するには
色々と情報収集をしてみて、それでもやはり大学職員の仕事に転職したい、という方もいると思います。
やっぱり大学職員の仕事に転職してもすぐに辞めてしまうかもしれない・・・
違う仕事への転職も考えてみたい、といった方もいるでしょう。
大学職員の求人も取り扱っており、それ以外の様々な業界・業種の求人も取り扱っている転職エージェントや転職サイトがあります。
こうしたサイトを利用されての情報収集をおすすめします。
大学職員の求人を多く取り扱っており、それ以外の求人数も業界トップクラスなのが、
です。
どちらの求人情報を集めるにしても、リクルートエージェントは登録をおすすめします。
・DODA
も転職エージェントとしては業界トップクラスの求人数です。
合わせて情報収集に活用されると良いでしょう。
転職サイトとしては、
が求人数が豊富で便利です。
既に登録されている方も多いと思いますが、まだの方はぜひ活用されることをおすすめします。
転職活動をする場合、転職エージェントと転職サイトの併用が効果的です。
全てのサイトで掲載がある求人もありますが、調べてみて転職エージェントで扱いがあるのでしたら、担当コンサルタントが付いているのでしたら詳しい情報を問い合わせてみるとよいでしょう。
転職サイトから応募しても書類選考で落ちる場合であっても、転職エージェント経由なら通過できるケースもあります。
楽そうだから・・・で大学職員を目指すのはやめた方が良い
大学職員への転職を目指す場合、楽そうだから転職したい、といった理由であれば辞めた方が良さそうです。
その理由はこれまで見てきましたが、大学職員として働く中では特筆すべきスキルも経験も身に付かず、市場価値を高めるのが難しいこと。
業界自体は斜陽産業であること。
配属される部署によっては非常に激務になるため、楽そうだから、という気持ちで転職した人ほど短期離職する可能性が高いこと、などが挙げられます。
絶対に楽なホワイトな職場に配属されるという保証があるとは言い切れないですよね・・・
大学職員へ転職を目指す場合、明確な転職理由があり、長く働くつもりであることが重要となりそうです。
大学職員はやめとけ まとめ
大学職員はやめとけ、という理由や退職理由として多いものを中心としてご紹介しました。
とはいえ、大学職員は離職率も低く働きやすい方にとっては、長く勤められる仕事だといえるでしょう。
その反面、大学職員の仕事環境が辛い、耐えられない、短期離職する方がいることも事実です。
大学職員として働くことを想定した時、自分に向いているかどうかを見極めることが一番大切といえそうです。