入社1年目で転職するリスク
入社1年目 転職するリスク
入社1年目で転職する人も少なくありませんが、新卒入社して1年未満で退職、転職することにはリスクもあります。
入社するまで分からなかったことも沢山あるとは思いますが、できれば早期離職はせずに2年、3年と入社した会社でキャリアを積んだ方が良いとはいえます。
ただし、早期離職して次の転職先で自分に合った働き方、仕事ができている方も多いです。
また、会社を辞めたい理由によっては入社1年目で転職した方が良い場合もあります。
入社1年目で転職することのリスクを理解した上で、転職活動に取り組まれる事をおすすめしたいと思います。
Contents
入社1年目、今の仕事辞めたい!転職したい
入社1年目だからこそ、仕事を辞めたい、転職してもっと自分に合った仕事や会社があるのではないか、と思うのかも知れません。
気楽だった学生時代が終わって社会人1年目として働き出すと、色々な事が変わってきます。
朝から夜まで仕事。
職場では人間関係を円滑にするために一生懸命、笑顔で受け答え。
仕事も分からない事だらけですから、怒られる事ばかり。
4月に入社してから、研修期間が1ヶ月などあったり、研修もそこそこにすぐに現場に出てOJTで仕事を覚えながら日々業務にあたったり、など人それぞれの働き方で仕事に取り組んできて・・・
「やっぱり、この仕事は自分には合わない」
「上司との人間関係が無理」
「やりたい仕事じゃない」
「給料が安すぎる」
「実はここってブラック企業じゃ・・・」
など、思う事もあるでしょう。
こんなに良い会社に入れてラッキー!毎日楽しい!という方はとても少数派ではないでしょうか。
何かしら、働いていればストレスを感じる事もあると思います。
ちなみに、入社1年目の新卒社員の離職率は13.1%、入社3年目での離職率は32.3%という調査結果もあり、転職する人は多いんです。
(厚生労働省調査 平成24年度『新規学卒者の離職状況』より)
入社1年目でも転職する事は可能です。
第二新卒として転職活動をする事ができますし、第二新卒者を積極的に中途採用している企業も多いです。
しかし、入社1年目で転職するリスクはあります。
入社2年目、3年目よりもリスクは大きいともいえます。
入社1年目での転職を考える場合、リスクもしっかりと考えた上で決断することが大切です。
入社1年目で転職するのは危険?どんなリスクがある?
新卒1年目で転職をする場合、第二新卒として転職活動を行うことになります。
転職活動をして、すぐに転職が決まる人もいます。
しかし、なかなか転職先が決まらずに精神的に追い込まれてしまう人もいます。
中には退職してから転職活動をされる方もいるでしょう。
転職先がなかなか決まらない事、早期離職による将来のキャリアに及ぼす影響など、入社1年目での転職をする場合のリスクは理解しておく事も重要です。
社会人1年目、スキルが十分身に付いていない
新卒1年目で転職、入社してからどれくらいの期間で転職を決断されたかは人それぞれですが、十分なスキルが身に付いたとは言えない方が多いと思います。
入社して2ヶ月、3ヶ月といった短期間で辞めたい、と思った場合にはなおさらです。
ほぼ新卒、といった状況ではないでしょうか。
アピールできる事がほとんどありませんから、
・転職理由
・志望動機
・仕事への熱意
でアピールする必要があります。
すぐに辞めやすい人、という印象を持たれる
当然ですが、新卒1年目で退職する人は「すぐに辞めやすい人」という印象を持たれます。
短期で辞める事は、面接官も気にします。
もし採用してすぐに辞められたら、面接官(人事)の責任は大きいですからね。
しっかり長く働ける事、次は辞めないで働ける事をアピールすることも必要となります。
1年目での退職、早期離職の経歴が残る
この先、転職する機会がある場合には毎回、早期離職についての職歴を履歴書や職務経歴書に書く必要があります。
その度に、説明が必要になる事が考えられます。
20代で転職回数が2回目、3回目となる場合には、ネガティブな評価に繋がりやすいですから転職理由の話し方には注意が必要です。
失業保険がもらえない
退職してから転職活動をする、という方に関係してきますが新卒1年目で会社を辞めると、失業保険をもらう条件を満たしていませんので無収入となります。
「自己都合退職の場合、雇用保険に加入している状態で、退職前2年間のうち、11日以上出勤した月が12カ月以上あることが要件」
つまり、1年以上働いている事が必要となります。
退職してからの転職活動は、時間はたっぷりあります。
しかし、時間があるからといって転職先がすぐに決まる訳ではないですよね。
早期離職の影響から第二新卒として転職活動をしても、なかなか転職先が決まらない可能性もあります。
無収入の状態が長く続くとお金が底を尽きてしまう可能性が高く、精神的に追い込まれてしまい、
「なんでもいいから仕事に就かないと」
という心理になりやすいです。
こうなると、ブラック企業に就職してしまう可能性が一気に高まりますので、この時期は応募する求人選びには注意が必要です。
出来れば、在職しながら転職先をお探しになることをオススメします。
入社1年目での転職はアリ、次の転職を絶対に成功させる事が必要
入社1年目の新卒社員の離職率は13.1%、入社3年目での離職率は32.3%。
そうした調査結果もあるくらい、人材の流動性は高くなっています。
昔ほど、新卒入社したら3年は頑張れ!といった事も今は言われないです。
転職に対してはポジティブなイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
実際、リクナビやエン、マイナビなど求人サイトで調べてみると、
「第二新卒歓迎」
の正社員求人ってたくさん見つかります。
希望される業界・職種にもよりますが、転職先を見つける事は20代前半であればそこまで難しくありませんから、転職は十分に可能ですよ。
新卒1年目での転職で重要な事は、次の転職が成功することです。
(転職成功の定義も人それぞれですが、再び早期離職しない事が大切です)
同じ転職理由で、再び仕事を辞めたいと考える事が無いように、情報収集をしっかり行って求人へ応募する事が大切ですね。
実は辞めない方が良い場合も。辞めないメリット
新卒1年目で転職することは、リスクやデメリットも大きなものです。
ブラック的な働き方で体力的にも、精神的にも厳しい労働になっている場合には早く辞めた方が良い場合もありますが、そうではない場合、仕事を続けた方が良い場合ももちろんあります。
「仕事が自分に合わない」と感じている場合、経験を積んで自分の裁量が増えれば、仕事が楽しくなる可能性は高いです。
どんな仕事でも、最初は言われたことをこなすだけ。
といった事は多いですからね。
経験を積んでいくことで、仕事の勘所も分かり成果も伸びていきます。
「人間関係」により仕事を辞めたいと考えている場合、あなた、もしくは対象の人が異動する可能性もあります。
また、人間関係は時間が経つことで乗り切れる事も多いといえます。
いきなり退職、ではなくて上司に相談することで改善策を考えてくれる事は多いですよ。
会社にとっても新卒社員が辞めるのは痛手です。
日々の仕事から何らかの理由により、辞めたい気持ちが強まっていくのだとは思いますが、いきなり退職と決めず、相談出来る人がいる場合にはまずは相談されてみてはいかがでしょうか。
入社1年目で転職するリスク まとめ
新入社員の間、会社や働き方に疑問を感じたり、人間関係で悩む事は多いです。
全く悩み無く、ストレスも無い人の方が少ないのではないでしょうか。
多くの方がそこを乗り越えてキャリアを積んでいます。
しかし、転職した方が結果的に良かった、という事も多いです。
入社1年目で転職する事は可能です。
転職理由を明確にして、転職した方が自分にとっては良い、と決断出来る場合には全力で転職活動をされることをオススメします。
その際、第二新卒として転職活動をする事になりますが、早期離職から自分で転職先を見つけるのは難しい方が多いと思います。
⇒ DODA
といった転職エージェントの活用、もしくは未経験、異業種転職を目指す場合には、早期離職者の就職支援にも強い、
⇒ 就職shop
⇒ ハタラクティブ
などの正社員就職支援サイトも活用する事が出来ます。
早期離職で転職先を見つけるのが難しい、といった壁にぶつかった場合には、こうした就職支援サイトの活用も検討してみてください。